お酒以外にもある肝臓病の主な原因

肝臓をいたわるというと、お酒をやめる、控えるという発想になる人はたくさんいると思います。

 

もちろん、度重なる過度の飲酒が肝臓の病気を引き起こすことも事実ですが、実はお酒以外にも肝臓病の原因はあります。自分はあまりお酒を飲まないから大丈夫、と思い込んでいると、思わぬ事態になるかもしれません。

 

肝臓病のお酒以外の原因について調べてみましょう。

 

・肝炎ウイルス

肝炎ウイルスには、AからEまでの型があります。A型ウイルスとE型ウイルスは主に飲食物からの感染ですが、その他は血液や体液を通じての感染になります。

 

肝臓に感染して炎症を引き起こすウイルスで、肝硬変や肝臓がんを引き起こすリスクがあります。

 

A型は大昔の衛生管理が整っていなかった時代に感染者が多かったのですが、現代では劇的に減少しています。ただし、抗体を持たない若い人が衛生状態の悪い海外などで感染したり輸入食品で感染したりする事例が多くなっており、問題視されています。

 

事前にワクチン接種をすることで予防することが出来ますので、衛生面が懸念される海外へ行く際には予防接種を考えるべきでしょう。

 

また、血液や体液を介して感染するものとしてはB型が代表格です。
母子間での感染もありますが、ワクチン接種以来激減しています。

 

また、C型は主に血液を介して感染するため、輸血による感染が問題となっていましたが、高感度な抗体検査が導入され、近年では輸血による感染はほぼなくなりました。

 

一部注射の回し打ちやタトゥーの針の使いまわし、ピアス処置などで感染が報告されています。ただし、肝炎ウイルスに関しては日夜対策が施されて来た事もあり、感染自体は減って来ていると言われています。

 

・生活習慣病

生活習慣病による肝障害は、「アルコール性脂肪性肝炎(ASH:アッシュ)」「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:ナッシュ)」の2つに分けられます。

 

このNASHというのがお酒を飲まないにもかかわらず罹患する肝臓の病気で、主な原因は脂質の過剰摂取と言われています。

 

つまり、お酒を飲まなくても脂質の多い食品ばかりを食べていると病気になるということ。

 

そして、当然ながらお酒を飲みながら脂質の多いつまみを食べている人は、ASHかNASHかも区別がつかないような肝臓の病気を引き起こすリスクがあるということです。

 

肝臓がキャパシティオーバーになると、脂肪が蓄積されて「脂肪肝」となります。
消費エネルギーより中性脂肪のほうが多いと、それが肝臓に蓄積されて脂肪肝になります。

 

脂肪肝は脂肪性肝炎から肝硬変を引き起こすリスクとなり、場合によっては肝臓がんを引き起こすリスクとなります。脂肪肝のうち10%はNASHに移行する懸念があると言われていますので、重々注意が必要です。